「グランド・ブダペスト・ホテル」は人気映画監督ウェス・アンダーソンの作品で、第87回アカデミー賞の美術賞や衣装デザイン賞をはじめとする4部門の他、第72回ゴールデングローブ賞の作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、第64回ベルリン国際映画祭 銀熊賞 審査員グランプリなど、非常にたくさんの賞を受賞したヒット映画です。
美しすぎるミステリー・コメディ映画だったので、短い感想を書きます。
グランド・ブダペスト・ホテルのあらすじ
あらすじは下記のとおり。
美しい山々を背に優雅に佇む、ヨーロッパ最高峰と謳われたグランド・ブダペスト・ホテル。その宿泊客のお目当ては“伝説のコンシェルジュ”グスタブ・Hだ。彼の究極のおもてなしは高齢マダムの夜のお相手までこなす徹底したプロの仕事ぶり。
ある日、彼の長年のお得意様、マダムDが殺される事件が発生し、遺言で高価な絵画がグスタブに贈られたことから容疑者として追われることに。愛弟子のベルボーイ・ゼロの協力のもとコンシェルジュの秘密結社のネットワークを駆使してヨーロッパ大陸を逃避行しながら真犯人を探すグスタヴ。殺人事件の真相は解明できるのか!?
グランド・ブダペスト・ホテルの魅力

この映画の魅力は美しさだと思う。
大道具、小道具、衣装、使われているフォント、菓子店メンドルのパッケージ、すべてのデザインとカラーリングがちょっとレトロでかわいいし、美しい。
デザイン関係などのクリエイティブな仕事をしている人にとっては、色使いなどがすごく参考になるんじゃないかなと思った。
カメラワークも独特だし、セリフの掛け合いや動きなども、可笑しみに溢れていて、殺人事件が起きて主人公グスタブとロビーボーイのゼロが逃亡しながら犯人を見つけるというミステリーだけれど、喜劇的な演出も多く、まさにミステリー・コメディ映画。
グロテスクな表現もあるが、そういったシーンはリアルすぎない作り物が使われていて、グロテスクさが緩和されている。
ウェス・アンダーソンの犬ヶ島にも共通していえるのは、本来なら痛々しいシーンや、可哀想なシーンも演出が少しコミカルでおかしみがあるから、悲惨さを感じさせないところ。
グランド・ブダペスト・ホテルの場合は、それに色彩やデザインの美しさもあるからなおさらだ。
もしかしたらその色彩やデザインの美しさによって、「コミカルな話なのに無駄に美しい」というおかしみを生み出しているのではとも思った。
プロットがすごくよく練られているとか、どんでん返しがあるとかではないけれど、コミカルでとことん美しい。
その美しさだけでも、観る価値は充分にあると思う。
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グランド・ブダペスト・ホテルはメイキングブックも魅力的
グランド・ブダペスト・ホテルはメイキングブックも出版していて、ぼくもまだ買っていないんですが、ネットで見る限りめちゃくちゃ魅力的なので気になっています。
買いたいけど、洋書版か日本語版か迷います…!
それではまた次の記事で。